ご挨拶
第23回 四国お遍路LIVE 開催にあたってのご挨拶

この度、第23回四国お遍路LIVEを香川にて開催するにあたり、ご挨拶申し上げます。

 昨年開催された第22回のテーマは「守破離」でした。師の教えと基本を忠実に守り、それを基に独自の境地に至るという、インターベンション医としての成長の過程が示されました。今回は、この「守破離」の根幹を支える、徹底した探求の精神を追求すべく、テーマを「磨穿鉄硯(ませんてっけん)」といたしました。「磨穿鉄硯」とは、鉄の硯を磨り減らすほど熱心に勉強し、一つの物事を深く、飽くことなく追究し続けるという、求道の精神を意味します。近年、カテーテル治療に用いられる各種デバイスの性能は目覚ましい進化を遂げ、以前に比べ、比較的容易に治療を完遂できるようになりました。しかし、デバイスの性能が進化した現代であるからこそ、私たちはその性能に安易に頼ることなく、基本となるバルーンやステントといったデバイス一つ一つの特性を深く理解し、そのポテンシャルを最大限に引き出すこだわりを持つことが重要だと考えます。難易度の高い病変を克服し、患者さんにとって最良の結果をもたらすためには、この「磨穿鉄硯」の精神、すなわち積み重ねた知識と技能を総動員し、難易度の低い病変であっても手を抜かず、細部にまで手を尽くす姿勢が不可欠であると確信しております。

 本会では、この「磨穿鉄硯」の理念に基づき、オペレーターの先生方に、高度な知識とデバイス特性への深い理解を背景とした、最良の手技を実践していただきます。参加者の皆様には、デバイスの進化を超えて普遍的に求められるプロフェッショナルの研鑽と、飽くなき探求心をLIVEの場で体感いただければ幸いです。あわせて、多くの若手の先生方にも活発なディスカッションにご登壇いただき、熱意のこもったご意見を伺えることを大いに期待しております。

 ぜひこの機会に、風光明媚な香川にお越しいただき、研究会での熱い議論とともに、本場の讃岐うどんをはじめとする名物もご堪能ください。昨年の開催地から託された“遍路の灯”を、しっかりと受け継いでまいります。四国お遍路LIVEが、皆様の技術と探求心に新たな火を灯す一日となり、心に残る“巡礼”の旅路となりますよう心よりお祈り申し上げます。


第23回四国お遍路LIVE
当番世話人 村上 和司
香川大学医学部附属病院循環器内科

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